トークセンの始まりの時

チェンマイ

2021年の終わりから2022年の半ばまでの半年ほどタイのチェンマイに住んでいました。トークセンというタイのチェンマイにあるという伝統療法を知りたい習いたいというのが主な目的でした。

時はコロナの最中。

けれどコロナの以前からずっと考えていたことで、コロナだからといって計画をやめてしまいたくはなかったので実行にうつしました。若くはなく、やりたいことをやれる残り時間も少ないと思っていましたから。

コロナの最中ということは多くの制約があり、チェンマイに入る前にバンコクにて10日間の隔離生活を送らなければならず、その10日間の外界と絶たれた日々は想像していたものとは全く異なり、かなり追い詰められた気持ちになったのでした。

時間を全部自由に使えるし、好きなように過ごせるはずだったのに、全くそうはならなかったのです。正直に話せば、閉じ込められることがすごく怖かった。そこには、気ままに一人で過ごすことが大好きなはずの自分とは違う自分がいました。

ホテルの窓の開かない部屋では、食事がドアの外に日に3度用意されて、それを受け取る時だけドアを開けることができたのですが、少し長く開けたままにしておくとブザーが鳴って止まらない、それが大きな音で、それもまた怖かった。

話が長くなってしまいました。トークセンという木槌を使ったヒーリングのことを最初にお伝えしようと考えていたのに。

もう少しだけ続きを。

10日後に、自由に出かけて自由に人に会えて、自由に何かをしてもいい世界へ無事に戻って来られた時の気持ちは、それまで感じたことのないものでした。嬉しさが感情の奥の奥の方で静かに徐々に広がっていったのを覚えています。

今、トークセンをメインにしてヒーリングをすることを、幸いなことにホテルのを外側の自由な世界で考えています。

どのような形でできるのか模索している最中です。はっきり決まりましたらお知らせしたいと思います。

トークセンのことについてはまた改めてお伝えしようと思います。

これからどうぞお付き合いよろしくお願い申し上げます。

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