昨夜、Netflixでアメリカの俳優、エリック・デインのインタビューを観た。彼が亡くなった後に公開される約束のインタビューだった。
彼がALSという病だったから。
ALSは筋肉が徐々に動かなくなり、最後には呼吸筋も動かなくなる病。つまり、意識を保ったまま、自分の身体の中に閉じ込められていく。
亡くなるどれくらい前に撮影されたものなのかは分からない。
彼はまだ自力で椅子に座り、話しづらさはあるけれど、言葉は聞き取れる状態だった。
彼は言った、「今が一番幸せだ」と。
エゴが消えたのだと。
最初、耳を疑った。
でもその言葉は、つくられたものではない、本心から出ている言葉だった。彼の目を見ればわかることだった。
このインタビューは、あなたが亡くなった後に公開されますとインタビュアーは繰り返し言う。
その事実から彼は一度も逃げなかった。一つ一つの質問に、全身全霊で答えていた。
最後にインタビュアーが席を立ち、彼は家族、特に二人の娘たちに向けて一人語りを始めた。
「今を生きなさい。朝、ベッドからはね起きたくなるような人生の目的を見つけなさい。どんな困難にぶつかっても闘うんだ。最後の一瞬まで闘うんだ」
それは、娘たちへの言葉でありながら、同時に彼自身へ向けた言葉でもあったのだと思う。
このインタビューの後、彼がどのように生き、どのように亡くなっていったのかは知らない。
でも、私には、彼が「この現実」「今」「この瞬間の連続」と闘い続けた姿がみえた。
こんなにもスケールの大きな潔さ。
正直であろうとする勇敢さ。
そして、その奥にある繊細さ。
私は、そういう人間をとても好きだと思った。私の魂もイエスと言ったのが聞こえたような気がした。
*ここに書いた言葉は、エリック・デインのインタビューの内容を私なりに受け取ったものです。一字一句そのままの言葉ではないことをお伝えしておきます。

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