内受容感覚と安全のこと

『ポリヴェーガル理論入門』という本を読んでいました。

読みながら現実の生活と合わせて考えたり感じたりしたことを書こうと思います。

この本には、内受容感覚という言葉がやたらと出てきます。

内受容感覚は、身体の内側の感覚を受け取る力。この感覚は、自律神経や安心感とも深く関わっていると考えられています。

心拍、呼吸、緊張、温度、胃腸の感覚、疲れ、違和感などの小さなサインです。

具体的には、例えば、

胸がきゅっとする、

頭が熱くなる、

呼吸がはやくなる、

お腹が固くなる、

なんか、その場から離れたくなる、

そんな反応たちです。

それは、頭で考えるよりもっとずっと先に、身体が安全を測ってくれている反応、ものすごく簡単に言ってしまえば、生き延びるために備わっている反応です。

人は、頭で「まだ大丈夫」とか「これって、気にし過ぎかも」とか「自分がいけなかったのかな?」とか考えたりします、私もそうです。

でも、その考えの前に、実は答えはもう出ているし、身体が既に決定してくれているようです。

安全を保つために、「ここにいいていいかな」「ここは離れた方かいいかな」と、私たちは意識しないうちに、身体で感じています。

その奥で、センサーのようなものがずっと働いているようなイメージがあります。

良いとか悪いとか考え始める以前の答え、その答えを決めてくれる鍵が内受容感覚ということもできると思います。

ただ、常にその感覚が客観的に正しいとは限りません。

内受容感覚が出してくれる答えは、

正しいか正しくないかが判断基準ではなく、

その前の、できるかできないか、その答えだから。

でも、もしも「ここには居続けられない」と身体が教えてくれたら、それは既にひとつの答えなんだなと思います。

身体は、その線引きを、私たちを生かすために教えてくれているんじゃないかなって感じます。

ちょっとこじつけになってしまうかもしれないけれど、

セラピーでも、強く変えようとするよりも、身体が安心できる感覚を大切にすること。そこに繋がっていくようにも感じています。

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